「ゲルニカの聖水 森尾歩衣」

今回は、以前「ザ・折檻2 快楽篇」の時に触れた森尾歩衣さん主演の「ゲルニカの聖水」について書きます。
始めにお断りしておきますと、この作品はDVD化されておらず市場には中古のVHSしかなく、その状態が良好かどうかはギャンブル的なところがあります。そのため積極的に購入をお勧めはできません。 以下のレビューは、購入をご検討の方に多少の参考になれば幸いです。

「聖水」というタイトルからも分かるように、この作品の一番の売りは飲尿プレイになっています。
内容は、指と器具によるアナル責め、フェラチオ奉仕、アナルとヴァギナのWバイブ責め、男の放尿を口で受け、自らの放尿と飲尿といったところです。尺は60分で、かなり古い作品のためモザイクも大きめです。
これだけ書くと中身は薄そうに見えますが、この作品の白眉は主演の森尾歩衣さんの存在感に尽きます。

「ご主人様と奴隷」という設定になってはいますが、厳密にはSMとは言えないかもしれません。と言うのも森尾歩衣さんは「自己完結型M」とでも言うか「勝手に自分で自分を責めて感じてしまう」というキャラクターだからです。
たとえばフェラチオ奉仕の際も、自分から卑猥な言葉を口にし激しく首を振りながら奉仕を続けます。プレイが進むにつれ、さしもの中野D児氏もだんだんと寡黙になっていきます。
クライマックスは二本のバイブを前後の穴に咥えたまま、放尿しながらのアクメです。男との絡みも無いままバイブの刺激と放尿の快感の中ひとりで深い吐息を吐きながら達していきます。そしてその余韻の中、床一面に広がった自らの尿を四つんばいになって夢中で啜り上げ飲み込んでいきます。それは「ある特殊な性癖を持つひとりの女」の生身の姿です。

彼女はかつてにっかつ作品に主演したさい、その発表記者会見の席で、自分のピンヒールの靴の中に放尿してそれを飲み干し周囲を唖然とさせたという逸話の持ち主だそうです。
筆者は、このような真正のM女と出会ったとして、その性癖を受け止めるのは大変だろうな、などと考えてしまいました。個人的には、もはやエロを通り越してしまっている内容なのですが強烈に記憶に残っている、そんな作品です。 (2007/01/14)

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