「花と蛇2 パリ/静子」 2005/05/21
主演の杉本彩さんのヌードが売りのシリーズで、その看板に偽り無いことは確かです。
緊縛も本格的なものですし、ヘアーも露出し現場では前張り無しの完全露出状態だったと思われ、その脱ぎっぷりという点では文句がつけられないのですが……去年の第一作もそうでしたが、なぜかあまりエロくありません。
確かに女優さんたちの惜しみない完全ヌード、緊縛、羞恥責め、セックスシーンが、AVと変わらないくらいのボリュームで長時間映し出されます。
しかしその間中、男優が「おらおら」「ちきしょう」とチンピラ口調で喋り続けるので、萎えます。
これはストーリー上男の性格がそういう設定で、またカメラはその鬱屈した男の表情も追っていくので、これも「エロ」という観点からはマイナス要素です。
この映画は「女がSMの世界に堕ちていく」ストーリーではあるのですが、むしろ「男がM女に魅せられ堕ちていく」部分に主眼が置かれているのではないか、そんな気がしました。
また、杉本彩さんは「和」の緊縛よりも革・ラバー系の欧米風ボンデージのほうが似合う気がします。
和風の緊縛は、もっと体脂肪率の高いぽっちゃり系の身体のほうが、縄が映えるのではないでしょうか? その辺り、オリジナルの「花と蛇」と比べてみるのも一興かもしれません。
実は団鬼六御大の映画化作品の中では、この「花と蛇」よりも好きな(エロを感じた)作品がいくつかあります。それについてはまた回を改めて書いてみたいと思います。
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