「団鬼六 OL縄奴隷」 2005/05/31
団鬼六原作の1981年にっかつ作品です。
大手銀行に勤めるヒロイン(麻吹淳子)が、ストーカーに拉致されSM調教を受けます。はじめは抵抗していたヒロインですが、同じく拉致された従妹の身代わりに自ら調教を受け入れ、やがて自分の中に眠っていたMの願望が目覚めていきます。
古臭いといえばそうなのでしょうが、やはりこういう自己犠牲タイプの女性像は、ファンタジーとしてのSM世界に、とてもよくはまる気がします。
しかしこの作品の更なる良さ(エロさ)は、一方的な調教・被虐の関係から、ヒロインと調教者が「プレイパートナー」へと変わってから表れます。
特筆すべきはラストの部分で、奇妙なT字ベルト(実はリモコンバイブ)を装着して出勤するよう指示されたヒロインは、自らの手で股間にそれを取り付け銀行に向かいます。そして窓口業務の最中にスイッチを入れられてしまうと、そこではじめてそれがバイブであることを悟ります。
ヒロイン役、麻吹淳子さんの演技は最高です。
突然の振動に驚き、慌て、こらえ、やがて耐えられなくなり、驚く同僚たちの視線を浴び、羞恥の中でイキ顔を晒しながら達していきます。キリっとしたセレブな雰囲気の美人だけに、その羞恥の表情の落差がとてもエロティックです。
リモコンバイブを使った衆人環視プレイは、小説ではよく描かれますが、映像作品ではなかなか実現が難しいシーンではないでしょうか。
銀行のセットの中で撮られたこのシーンは、さすが「にっかつ映画」ならではで、AVではなかなか望めない映像だと思います。
麻吹淳子さん主演作品では、他にも良い作品があります。それについては、また次回書くことにします。
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