「ザ・折檻」 2005/08/19
伊集院剛という監督の「ザ・○○」というシリーズの中の一編です。にっかつ作品ですが、それまでのロマンポルノ路線とは全く異質のドキュメンタリーで、数組のカップルによるSMプレイの記録が収められています。
末次富士子と志摩紫光という名コンビがメインですが、この末次富士子の真性Mぶりは強烈なものがあり、冒頭から、乗客の大勢いる電車の中で自分の足首に縄を結び吊革に通して自ら片脚吊りの「一人羞恥プレイ」を行います。
この末次富士子の一人プレイのシーンには本人のナレーションで自分の性癖や日頃行っているプレイについての告白がかぶさり、なんとも淫靡な雰囲気を醸し出します。
中盤、レズと男女の二組のプレイがそれぞれ紹介されます。
レズカップルのプレイは、あまり印象に残りませんでしたが、その後の男女のカップルのプレイは、「恋人同士」という雰囲気があり、リアルでグッとくるものがありました。様々な責め具が置かれた部屋の中で、吊り、鞭、木馬、浣腸、アナルでのフィニッシュへと続きますが、このM女役の結城美穂もまた明らかに本気で被虐を楽しんでおり、途中まんぐり返しでの漏斗浣腸でも、眉間にしわを寄せながらも甘い吐息を漏らし実に微妙なMの表情を見せてくれます。正直、それほど美人というわけではないのですが、鼻に掛かった甘え声で快感を訴える姿は可愛らしく、中々そそられます。
後半のクライマックスは末次富士子、早乙女宏美、志摩紫光の3P調教ですが、やはり特にハードな責めを一身に受け止めるのは末次富士子のほうです。圧巻は風呂場でのウナギ責めで、まんぐり返しの形に固定され局部にウナギを挿入され、恥も外聞も無い本気声で「もっともっと!」と叫びながら感じる姿は特筆ものです。
その後部屋に移り、蝋燭、導尿など更にハードなプレイが続きます。最後は針責めまでいくので、この辺は人によってはちょっと引いてしまうかもしれません。
にっかつロマンポルノ末期というかAV初期ともいうべき古い作品ですが、SMドキュメンタリー映画というような独特の雰囲気があり、一見の価値はあると思います。
(2014/09/27追記)
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